2025年9月6日(土)、千葉県市原市・加茂地区で開催した 「加茂米魂(かもまいだましい)収穫体験」 は、多くの皆さまにご参加いただき、大盛況のうちに終了しました。
前日は台風の影響で大雨が降り、田んぼの状態や安全面を考えて開催が危ぶまれました。しかし当日は一転して青空が広がり、絶好の稲刈り日和に。黄金色に実った稲を、参加者が一斉に刈り取る光景は、自然が与えてくれたご褒美のようでした。
子どもたちは鎌を手に稲を刈り、稲束を抱えて「重たいね!」と笑顔を見せ、大人たちはその姿を温かく見守りながら一緒に作業。脱穀機の体験コーナーでは普段見ることのない農作業に興味津々で集まり、地域が一体となる時間となりました。
会場では、炊き立ての新米おにぎりを試食。粒立ちの良さと甘みの強さに「こんなお米は初めて!」と驚く声が続出しました。そして用意した 新米はすべて完売。ご購入くださった皆さま、本当にありがとうございます。
ここでひとつ、農家ならではのエピソードを。
実は、多くの農家は「新米をすぐには食べない」と言われています。その理由は、昨年収穫したお米がまだ蔵や倉庫に残っているから。生活の中で順番に古米から食べ進め、新米は出荷や販売を優先するのが当たり前。だからこそ、新米を真っ先に口にできるのは、消費者の皆さんなのです。今回の収穫体験で試食いただいたおにぎりも、「農家より先に味わえる贅沢な一口」と言えます。
さらに嬉しいことに、この取り組みが 千葉日報 に掲載されました。
「加茂米 実りの秋 残暑の中、稲刈りに汗 市原」https://www.chibanippo.co.jp/articles/1493961
地域の人々と共に作り上げた活動が新聞で紹介され、多くの方に「加茂米魂」を知っていただけたことは大きな励みとなりました。
春の田植えから始まり、夏を経て迎えた秋の収穫。そのストーリーを体験者と共有できたことは、私たちにとって何よりの財産です。
改めて、参加いただいた皆さま、協賛・ご支援くださった企業や団体、そして裏方で支えてくれたボランティアスタッフの皆さまに心より感謝申し上げます。今後も「加茂米魂」を通じて、農の魅力を発信し、地域のつながりを育んでまいります。来年もまた、田んぼでお会いしましょう。

